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http://theflyinguncle.tumblr.com/

どこまでも上質な輝きは、ネクタイを緩めた開放感、それに近いもの、いやそれよりももっと壮大なグルーブを生み出していて、「野外フェスでライブがしたい」
確かに野外に似合いそうなスケール感と晴れ渡る空の下お酒を飲みながら聴いていたい音楽。

まだ今年一月から始まったバンドなので資料的な情報も少ないThe Flying Uncleなんですが、センスの塊のようなメンバーのもと始動したようです。

現在Sound Cloudに4曲公開してるデモだけでこの先の音源、(おそらくポンと名盤を出してしまうんだろうなぁ)と活動を楽しみにしています!要チェック的な意味でインタビューお願いしました!
是非!

はじめまして!インタビューサイトpuFF。です。この度はインタビューをお受けいただきありがとうございます。
、どんなキャリアを持つメンバーからなるThe Flying Uncleなんですか?
自己紹介とともにThe Flying Uncleのメンバーのご紹介をお願いします。

The Flying Uncleは、それぞれにいろんなバンドをやってきたメンバーが、6人集まって始めたバンドです。
僕とMasa(bass)は、もともと同じバンド(The Future Ratio)のメンバーで、長年一緒にやってきました。 僕がThe Flying Uncleやソロ(ゲーム音楽等)での製作にもっと力を注ぎたくなって、前のバンドを辞める際に、MasaやGeesheeさん(guitar,synth)やShingo(vo,guitar,synth)に

「こんな事やりたい」ていうデモを聴かせたら、僕のやりたい音楽に興味を持ってくれて。

それから、グルーヴィーで個性的なドラマー(Shunnyaくん)と、透き通った声の女性ボーカル兼キーボード(Pocoちゃん)を、メンバー達が紹介してくれて、6人でスタジオで音を出してみた時、思い描いてた音のイメージにピタッとはまりました。

ShingoはBirds Melt Sky、  Pocoちゃんはtoivoa、 Shunnyaくんはthatta、 GeesheeさんはSEAというバンドの現メンバーで、それぞれに全然違う畑の音楽を普段やっていて。
でも、音楽に対する感じ方や、サウンドへのアプローチや、人間的な雰囲気に通じるものがあって、自然と集まったと思います。

バンドコンセプト、活動スタンス、活動スタイルはどうお持ちですか??どのようなバンドになりたいとか…

コンセプト的には、空の下というか、野外フェスが似合うような、大きなグルーヴとメロディーの音楽。

それから、普遍的で、ジイさんになっても(なる程に)ディープになっていく演奏や音楽性を掘り下げて行きたいなと。

あとは、個人的に洋楽、USインディーズやカナダ、北欧のオルタナティヴが好きなので、「⚫︎⚫︎みたいなバンド」と一口に言えないような、ざっくりとオーガニックなグルーヴの、風景や感触を大事にしてる音楽を作って行きたい。

流行を追ったり、過去の特定のアーティストの方法を研究したりするのではなく、自分達にとって普遍的に良いものを自問して追求して、音楽にして行くのが楽しいと最近思います。

音源をサウンドクラウド等で世界に向けて発信して、国籍を問わず、沢山の人に聴いてもらいたいな、というのがメインです。

もちろん、ライブもやって行きます。特に、野外フェス希望。(笑)

ジャンルに区切るならなにになるんですかね、やりたいことを良い感じにゆるーい腰を振りそうなジャズっぽいニューアンスを感じたり、開放感を感じるグループのインディー、エモポップ?オルタナティヴ?
ジャンルでいうと、どの方向に向いてると思いますか??

ジャンルは正直言ってあまり意識していません・・・と言っても客観性も大事なので、iTunesカテゴリ風に言えば「オルタナティヴ」になるんだと思います。(いわゆる「オルタナ」ではなく)

インディーズでもチルウェーヴでもネオサイケデリアでも、細かいところは何でもいいけど。

結局、時代によって取り入れてる要素が少し変わるだけで、何を中心に音楽に向かうか、ていう精神性なんだと思います。

個人的に、The Flaming Lipsや Arcade Fire、Of Monsters and Men、R.E.M.など、楽曲がディープで胸にしみる、一筋縄ではいかないグルーヴを持っているバンドが好きなので、そんな唯一無二の音楽性のバンドになりたいなあ、と。

あとは、最近は柔らかい質感のものや、空がバーッと開けてるところが好きで、そういうアナログな手触りのあるオーガニックなサウンドを心がけてます。

アンサンブルやアプローチがミニマルだったり無機質寄りな曲でも、サウンドは温かい、アナログ、ていうバランスで。

で、「オーガニックなオルタナティヴバンド」ていうキャッチフレーズを思いついたんですが。インパクトはイマイチかな。笑

SoundCloudで公開している四曲ですが、416さんのTwitterからの説明を合わせて質問させていただきます。
真冬の朝みたいなイメージの”Vertex,,
エモい気分の時にできた”Tempest,,
あと二曲はどのようなイメージと心境が持ち合わせていますか?

そうですね・・・ちなみに、歌詞は全曲Shingoが書いてまして、僕のイメージとは違った角度からアプローチしてくれてます。

なので今日は、あくまで個人的なサウンドのイメージを書きます。

https://soundcloud.com/the-flying-uncle/far

Farは、悲しい事があった次の日の朝に、仕事に行かなきゃ行けないような時の、腹にぐっとチカラを込めるイメージの曲。

・・・て言うとちょっと大げさなんですが、嵐に立ち向かう時の人間の底力みたいなものを、淡々と音にできたらなと。

https://soundcloud.com/the-flying-uncle/traveling-1

それからTravelingは、ある時ふと浮かんだ曲で、はじめはもっとテンポの速いシンプルなロックナンバーでした。

ミニマルで不思議な質感の曲になったのは、メンバーのアレンジによるところが大きいです。

この曲は最初は自転車で坂道をダーっとおりていくときに流れるメロディーみたいなイメージだったんですが。笑

結果的に、空の上の水族館みたいな雰囲気の曲になったと思います。

すいません、TempestとVertexについてもちょっとだけ補足させてください。

https://soundcloud.com/the-flying-uncle/tempest

Tempestを作るとき、「結局短い一生の中では、1番大事なことは当たり前過ぎて気付かずに通り過ぎて行ってしまう」というのを、曲に出来たらいいなという気持ちがありました。

自分のすぐ側にある大事な事ほど、大き過ぎたり近過ぎたりして、結局人は見つけられないもんだというパラドックスのイメージです。

抽象的なのですが。

http://soundcloud.com/the-flying-uncle/vertex

Vertexは、もっと単純で、空や太陽から見れば日常なんてちっぽけなもんだった、という感じの曲。

これは高尾山に登って山頂でビールを飲んでたら浮かんできました。

高尾山なので、大して高く無いけど、ふもとの街を見たらめちゃめちゃ小さくて。

そんな気分を曲にしてみました。

この曲は、The Flying Uncleのサウンドのコンセプトの軸になった曲です。

曲をつくるときはイメージや精神的な部分に沿って制作しているんでしょうか?どのように曲を仕上げていってるのですか?

ダイニングを宅録スタジオに改造して音楽を作ってます。笑

まずはアコギの弾き語りから作って、そこにウワモノやリズムをアレンジして作り込んだデモをメンバーに聞かせて、そこからバンドアレンジを詰めて行ったり。

あとはもっと打ち込みっぽい作り方でデモを作り、そこから広げていく事もあります。

デモはわりとちゃんと作り込んで曲のイメージをガシッと定めてから、そのイメージをみんなに膨らませてもらうっていう感じですね。

弾き語りをしたり、打ち込みをしてると、自然といま自分が作りたいイメージみたいなものが固まって行きます。

初めから意識してるわけではなくて、だんだん、ぼんやりしてたものがハッキリと見えてくる感じ。

デモを作り込んでいく中で、曲の持つ風景や世界のコンセプトの方向をカチっと決めていきます。

でもそれを最初に言葉でメンバーに伝えすぎると、個々の解釈から生まれる偶発的なマジックが減ってコンサバになると思うので、最初はざっくりとしかイメージを伝えず、その代わりにデモをしっかり作って持っていきます。

The Flying Uncleはどのような未来を目指して活動していく予定でしょうか?正式な音源へはもう少し時間がかかりそうでしょうか??

そうですね・・・年内には正式なフルアルバム作りたいです。10〜12曲入りの。まだまだイメージ段階ですが、盤としてリリースするのではなく、ダウンロード中心の予定です。

なるべく多くの人に聴いてもらうことが、1番大切なので。

たくさんの人に聴いてもらって、The Flying Uncleの音楽を好きになってもらって、いろんな所に呼んでもらって、広いステージでライブして。ていう良循環を目指してたいですね。

コンスタントにライブをやりつつ、やはり国内外の野外フェスで、空の下で大きな音を出したいです。そして、バックステージでBBQしたいですね。

あとは、音源を継続的に、インターネット上で発表していきます。

楽しみにしていてください。

416さんの中でこれはオススメだよってアルバムを教えてください!

沢山ありすぎて・・・えーと、
Sparklehorseの vivadixiesubmarinetransmissionplotとかは、めっちゃオススメですね。

高校の頃は毎日聴きました。
あとはベタなところでThom YorkeのEraserとか、

The XXの1stとか。T.E.E.D.とかも良いですね。

ジャンルよりも、メロディーとか、アレンジの面白さ、渋さとかで聴いてます。

ではラスト、このインタビューを読んでくれている皆様にメッセージをお願いします。

ご静聴ありがとうございます。

パウロ・コエーリョさんの小説で「夢に向かう時は毎日が神との出会い」という言葉があって、
自分は無宗教だけど、パウロさんの言葉は音楽でいえばThe Flying Uncleの事かな〜と思います。

それでは、どこかの場末のクラブか、野外フェスの空の下で会いましょう。

ありがとうございました。

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