Ballpark Figure

#1.Point
#2.Snowing

#1.Untitled
#2.Don’t I Know Who I Are

Ballpark figure HP
http://ballparkfigure.xxxxxxxx.jp/

Bandcamp
http://ballparkfigure.bandcamp.com/track/ballpark-figure

実は曲を作るときに 「人間臭い曲を作ろう」と意識したことは一度もなく、いつも自分たちの気持ちをただ曲にぶつけることだけを考えて曲を作っているので、そういう曲ばかり出来上がるのは自分たちでも結構不思議なんです。

この度はインタビューお受けいただきありがとうございます、
先ず初めに自己紹介をお願いします。

初めまして!
Ballpark Figureでギターとボーカルを担当している中島 彩輝(ナカシマ サエキ)です。

Ballpark Figureは僕と
ベースと時々ボーカル担当、佐々木 貴英(ササキ タカヒデ)
ドラム担当、中川 尊斗(ナカガワ タケト)
の3人で構成されているバンドです!

どういった繋がりやきっかけでBallpark Figureは結成されたんですか?Ballpark Figureとは大体の数みたいな意味ですが、バンド名の由来なども教えていただきたいです。

Ballpark Figureは大学のサークルで知り合って 意気投合し、バンドやろうぜ!みたいな、まぁありきたりな感じで結成されました。大学1年生の時ですね。当時は4人編成でした。

バンド名の由来、たまに聞かれたりもするんですが実は深い意味はなく、あみだくじで決定しました!笑

いくつか候補を挙げて(それらも響きだけで決めました)、あとはあみだくじ、、、っていう感じですね。笑
大した由来がなくて申し訳ないです…、
まぁ、きっちりバシッと決まった数字のような音楽ではなく、約○○のような何となくぼんやりとした数字のような、ウダウダな音楽をやっていきたい、という由来を作りました。今。

自分で言っておきながら、意味が分からないです笑

余談ですが、本来なら現在全員、大学4年生のはずなのですが、現在大学に通っているのはドラムの中川だけで、ベースの佐々木は浪人留年の末に退学、自分は学費を払えず、自然消滅というどうしようもない奴らです。
ドラムの中川も留年は確定しています。

中島さんやメンバーの皆さんが共通して影響を受けているバンドなどはどのようなバンドでしょうか?

90年代の”emo,,と呼ばれているバンドからの影響が大きいですね。いわゆる90’s emoってやつです。

その中でも特にChristie Front Driveからの影響は大きいです。大好きです。

個人的にはFugaziやJawboxなど、80年代後半から90年代に活躍したいわゆるポストハードコアと呼ばれるバンドも大好きなのですが、やはり直接的な影響と言うとその流れを汲み、少し後に出てきた90’s emoのバンドになります。

話は少し逸れますが、emoだとかポストハードコアだとか、ジャンル分けの話をするとそれだけで不毛な議論が起きてしまうので、少し苦手です。
「いわゆる」とか「呼ばれている」とか逃げみたいな言葉ばかりですみません。笑

ではあなたがもし、EMOとはなに?って聞かれたらどの曲を聞かせますか?

『weave – into the everyday life』

僕はこの曲が本当に大好きで、ライブで見る度に鳥肌が立ってしまいます。なんか圧倒的な熱量というか。あまり言葉では伝えられないのですが、とにかく大好きです。
weaveの曲は基本的に10人が聴いたら、10通りの景色が存在する感じがします。
そういった意味ではCFDとは真逆の印象を受けます。
あまり多くを語るのはやめておきます笑

そしてもう一曲。

『Christie Front Drive – Bag』

しつこい様ですがChristie Front Driveです。
僕が初めてこのジャンルで衝撃を受けた曲です。この曲との出会いはYouTubeで適当に色々漁ってた時なのですが、もう本当に衝撃的でした。「何だこの世界観は!」みたいな。

この曲の魅力は上手く表現できないのですが、もう完全に4人だけの世界というか。他の人間がつけ入るスキがないというか。上手く言えないのですがそんな感じがします。
それはもしかしたら、自己満とかエゴとかってことになってしまうかもしれないのですが、僕はこの曲のそんなところに惹かれました。
基本的にChristie Front Driveの曲はそういう印象を受けます。4人だけの世界。

僕はBallpark figureはEMOバンドだと思います、Ballpark figureは自分としてはどのジャンルのバンドに当たるとお考えでしょうか?

上記の通りジャンル分けというのが少し苦手ですので、そういうことはあまり考えないようにしているのですが、自分たちが影響を受けているバンドは”emo,,と呼ばれているバンドたちなので、少なからず自分としてはBallpark figureは”emo,,だと思っています。
”emo,,とは何か??、と聴かれたら戸惑ってしまいますが…

Bandcampなどデモとしても配布しているこの二曲しか僕は知りませんが、この二曲(#1.Untitled
#2.Don’t I Know Who I Are)を選択した理由など教えてください。

この二曲を選択したというよりかは、この二曲しか選択肢がなかったというのが本音です。

実はバンド結成当初は今とは少し音楽性が違って、No Use For a Name や初期The Atarisのようなサウンドを目指していたんです。
でもだんだんと今のような音楽性にシフトしていって。
それでちょうどその時にバンド内で「自己紹介的な意味も込めてデモを作ろう」となりまして。「何の曲を収録する?」となったのですが、その時に自己紹介になり得る曲がこの二曲しかなく、「じゃあこの二曲でいいか!」みたいな感じで決めました。すみません笑

ジワジワと圧迫感というか、それでいて、土臭いというか、生活の感情の浮き沈みを、言うなれば、人間臭い音(バンド)だと感じましたが、Ballpark figureというバンドで作りたい音楽はどのようなものでしょう?
また、どのようなプロセスを持ち曲を産み出しているのですか?

ありがとうございます。自分も泥臭い、人間臭いバンドが好きで、Ballpark figureで作りたいものもそういった音楽なので、そう言って頂けてとても嬉しいです。
周囲の方からも結構そのような感想を言って頂くことが多いのですが、実は曲を作るときに 「人間臭い曲を作ろう」と意識したことは一度もなく、いつも自分たちの気持ちをただ曲にぶつけることだけを考えて曲を作っているので、そういう曲ばかり出来上がるのは自分たちでも結構不思議なんです。
でも多分、根がそういう泥臭い人間たちの集まりなので、それが無意識に曲に反映されてるのだと思います。笑
曲作りは 基本的に僕がギターのフレーズと、「こういう感じの曲にしたい」というイメージをメンバーに持って行って、それをバンドで肉付けしていく感じですね。たまにメロディも先に決まっていたりします。
ただ、自分の中で一つ決めているのは、「曲は作りたい時にしか作らない」ということです。これは誰に何を言われても絶対ですね。
自分の中で何か思うことがあって、曲にしたくなるまでは作らない。無理に作ることはしない。これは自分の中で一つ決めていますね。
なのでメンバーには多大な迷惑を掛けているし、とても申し訳なく思っています。
でもこれは絶対です。笑

歌詞などはどういったことを歌うのが多いですか?

自分は歌詞も含めて、曲の解釈は曲を聴いた人の自由だという考えなので、ここで言うことは遠慮しておきます。すみません。。。
曲を聴いて「こういう場所でこういう出来事があってこういう気持ちだったのかな」とか想像するのも、曲を聴く上で一つの楽しみだと思っているので、それを自分の手で奪うことはしたくないな、と。
なので、曲を聴いて頂いた上で、ご自身で解釈して頂けたら嬉しいです。
まぁ個人的には、日々生活している中で感じたことを歌詞にしています。

8月に自主で音源をリリースしますが、いつぐらいから次のリリースを考えていたんですか?
レコーディングはスムーズに行きましたか?

正直レコーディングはスムーズには行きませんでした笑
当初は、たしか昨年末か今年の頭ぐらいにデモを出す予定で、昨年の夏ぐらいからレコーディングをし始めたのですが、その時に録った二曲が結局お蔵入りになりまして、それで今回出すデモの二曲を新たにレコーディングすることになりました。しかし、その二曲も当初の予定よりも長引きまして、結局録り終えたのが今年の夏前ぐらいでした。ですので、音源を作ろうと思い立ってからは、一年越しの音源ですね笑

レコーディングは横浜GALAXYというライブハウスのPAの高橋さんという方にお願いしたのですが、本当に多大な迷惑をお掛けしました。今回無事に音源が完成したのは本当に高橋さんのおかげですね。

Ballpark figureはYoutubeにChristie Front Drive、Empire!Empire!、Bachoのコピーバンドのライブ動画を出していましたね、(もし間違っていたらすみません)やはりコピーすることによって何かを得たり感じたりしますか?
次はどのバンドをコピーしたいとかありますか?

実はE!E!のコピーはドラムだけ、Bachoのコピーはギターボーカルとドラムだけという形で、Ballpark figureのメンバーが全員参加してるのはCFDのコピーだけなんです笑

コピーすることによって何かを得たりすることは、ほとんど無いですね。というか、あえて何も得ないように意識しています。コピーしてる時や、した後に作るBallpark figureの曲がそのコピー曲に何だか似ているなぁ、っていうことが結構あるので、あえて何も影響を受けないように意識しています。

次にコピーするバンドの予定とかは特にありません。というか、しばらくコピーは控えようかなとも思っています。コピーバンドばかりやっている人間だと思われたくないので。

結構Twitterなどでコピーの動画を褒めて頂いてるツイートを見るのですが、やっぱりコピーバンドを褒められたところで、Ballpark figureを評価されないと何も価値はないので。
コピー自体は楽しくて好きですが。


横須賀で拠点に活動してるようですが、
横須賀といえばWeaveやAweaked、24hour party time等などEMOが育つナニかがあると感じるって聞いたことがありますが、
中島さんの思う、横須賀のシーンに在るEMOはどのようなバンドが居て、どのようにシーンを作っているとお考えですか?
また、横須賀というライブハウスシーンはどのようなバンドが盛り上がりを見せていますか?
それを見、どのようなことを感じますか?

むむ。難しい質問ですね…笑
どうなんでしょう。あまり深く考えたことがなかったです…笑
でも横須賀にそういう泥臭いバンドが多いことは確かな事実ですよね。
あまりよく分からないのですが、でもBallpark figureが今のような音楽性になったのは、weaveのライブを見て衝撃を受けたことが大きかったです。
なので、思うに周りのバンドに影響を受けたり切磋琢磨し合ったりしていることが大きいのではないでしょうか。
あと、横須賀のかぼちゃ屋というライブハウスが、いなたい雰囲気というか。そういうのも影響しているのかもしれません。
あまり答えになっていなくて申し訳ないです…

横須賀のバンド、、、たくさんいるのですが、やっぱり24hour party timeは大好きです!何度か対バンさせて頂いたことがあるのですが、何かもう普通にファンです!笑
先日リリースした流通音源も最高です!

同じシーンで気になるバンド、このバンドは聴いとけってのが入れば是非教えて下さい

これもたくさんいるのですが、言ったら何か悔しくなってしまいそうなのであえて言いません!笑
ただ一つだけ挙げるとしたら、活動休止してしまったのですが、mellberiというバンドは自分の中で衝撃でした。これも今だから言えるのですが…笑

休止前ラストのライブに行けなかったことを今でも後悔しています。
あと、年齢も近くで同じシーンで頑張っているバンドはやっぱり「人気になってほしいな」って思いますね。
反対にこんなバンド聴くな!っていうバンドもいます。西の方の5人組とか。
こんなこと言うなんて人間性を疑われてしまうでしょうけど。

僕、同じバンドマンとして最低ですね。

では中島さんがこれは聴いとけってアルバムや曲を教えて下さい

weave – The Sonud

横須賀のバンド、weaveの1stアルバム。
僕なんかが何かを言うなんておこがましいので、何も言えないのですが、絶対に聴いてほしいアルバムです。衝撃を受けました。
特に10曲目の「into the everyday life」、大好きです。
何度か対バンさせて頂いたことがあるのですが、毎回この曲の迫力に圧倒されてしまいます。
魂のアルバム。そんな感じがします。名盤です。

Christie Front Drive – Stereo

このバンドは出した音源全てがセルフタイトルらしいので、正確には「Stereoと呼ばれているアルバム」ですね。
間違いなく一番影響を受けたバンドの2ndアルバムです。名盤中の名盤。
一曲目のイントロのピアノから、アルバム一枚聴き終わるまで、心が揺さぶられっぱなしです。聴き終わるまでというか、聴き終わったあとも揺さぶられっぱなしの一枚です。

Boilermaker – Leucadia

「下手かっこいい」というのは90’s emoの醍醐味だと思うのですが、このバンドはまさにそれを体現したようなバンドです。日々のやるせない気持ちをぶつけている感じがして、大好きです。同じ3ピースということもあって、理想のバンドの一つです。
このアルバムは、過去に出した3枚のアルバムの中から選曲したベストアルバムみたいな感じなので少し邪道かもしれませんが、一曲目の名曲「Whitewash」がこのアルバムにしか収録されていないので選ばせて頂きました。

No Use For A Name – Keep Them Confused

「泣き」の一言です。全曲グッドメロディ。
特に「For Fiona」「Black Box」の二曲は何度聴いても泣きそうになってしまいます。
NUFANはこの一つ前のアルバム「Hard Rock Bottom」が人気で僕も大好きなのですが、どちらかというとこのアルバムの方が僕は好きです。とても聴きやすいアルバムだと思います。

挙げ出したらキリが無いのでこの辺にしておきます。割と有名なものばかりですみません。
あと、もしこのインタビューを読んで今挙げたバンド、アルバムに興味が湧いた方がいらっしゃいましたら、僕の拙い紹介文なんて
無視して、是非先入観抜きで聴いてほしいです。

Qこのインタビューを見てくれている皆様にメッセージをお願いします

インタビューお読み頂きありがとうございます。
僕らは多分爆発的に人気が出ることも音源が売れることもまず無いと思います。だけど、それでも多くの人たちに自分たちの音楽を聴いて頂きたい、という気持ちは変わりません。
もしこのインタビューを読んで少しでもBallpark figureに興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、HPやbandcampをチェックして頂けたら嬉しいです。
そして、ライブに足を運んで頂けたらもっと嬉しいです!
最後までお付き合い頂きありがとうございました!

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Ballpark figure”Untitled ,,”Don’t I Know Who I Are,,をはじめて聴いた時からThe Appleseed Cast の
The End Of The Ring Warsのジャケットの男の子のような表情のような人達を想像してた。

新譜を聴いた2曲で16分超え
前作はフリーでも配信しているけど、その頃は四人編成だったらしく、”Untitled ,,”Don’t I Know Who I Are,,はかき鳴らす歪みは
衝動が滲んでいて、それが「泥臭い」と言葉を変えBallpark figureのイメージは出来上がった。

今作の二曲”Point,,”Snowing,,は煌びやかな曲だと思う。これをエモいといわず、なにをエモいというのかな?

荒さがなくなったかわりに、クリーンに世界感が広がった気がする。

特に、夜中に聴くと泣きたくなるような感情を描いたような
# 2 Snowingは本当の傑作であり、Ballpark figureの垣間見せる鬼気迫る「やるせなさ」

明日も生きていてほしい音楽がここにはある。

90.emoとラベルされたバンドに慣れてきて耳が肥えたのも事実で、あっちのエモリバイバルにもお腹いっぱい感が否めない僕でもわかる、

「鬱屈とした中から放たれるエネルギーの放出」
それがEMOのすべてを述べてるなら
きっとBallpark figureはそうなんだろう。

そして、それにひっかかるアンテナを持ってるなら是が非でも聴いていただきたい。

心を持って行かれるんじゃないじゃなくて、直感だけで共有してしまうものがある。

この音を鳴らすのは彼らしかいない、横須賀Ballpark figureしかいない。

果たしてこの先これ以上の作品にリアルタイムで出会えるか?と不安すら抱く。