02. Mama said
03. Freezing
04. Behind
05. Claudia
06. Teddy
1st mini album「Mama said」全国リリースということで今の気持ちはどのようなものでしょうか?
これを機会に少しでも多くの人にShe,in the hazeの存在を知ってもらうと共に、こういった音楽のアプローチもあるんだと感じて欲しいと思っています。
メンバーが EBデザイナー・レコーディングエンジニア・グラフィックデザイナーである ため、楽曲制作、レコーディング、 EBデザイン、制作、オリジナルブランドデザイン、ジャケットデザイン、衣装演出等全てを自ら行うというかなりDIYな活動のなかで過去に音源2枚を発表。アメリカのD Fhoegazeadio、洋楽サイト Frompop2top、ドイツの adio Diabolus などで楽曲放送。すごすぎますね笑
She,in the hazeを始めるにあたり、She,in the hazeというバンドというものに対して当初どのようなビジョンがありましたか?
基本的に結成当初と現在では、ビジョンやコンセプトに大きな変化はありません。
楽曲の世界観やバンドのコンセプトを壊さない為、出来る事は全て自分たちで行うようにしています。
また、発信する場所を国内にとどめてはいなかった為、海外のラジオなどに取り上げていただいた事はとても嬉しく思っています。
She,in the hazeと名付けたこのバンド名の由来や想いを教えください。
どちらかというと、僕らの楽曲は感情の「陰」の部分を表現しているものが多いです。
そういった意味で、靄の中でさまよう雰囲気を表したくShe,in the hazeというバンド名にしました。
資料拝見させてもらいましたがメジャー・インディーズ関係なくかなりの数のレーベルからオファーがあったようですが、自主レーベルSITH Recordsと国内外問わずジャンルレスで良質のバンドをリリースするMaxtream Recordsから共同リリースとなるのはすごく興味深いのですが。
SITH Recordsを立ち上げたのは、自分たちの力でできるだけやってみたいという思いからです。
また、共同リリースとなるMaxtream Recordsに関しては、『本当にいい音楽を発信する』というレーベルコンセプトに惹かれた部分がありました。
共に活動していく中でどうしたら現状のShe,in the hazeの魅力をより多くの人に伝えられるか、という点において同じ方向を見れた事もあり、今回共同でリリースという形に至りました。
リリースするにあたりSNSでは大きな反響がありましたね。
販売予定数を完売し未購入者から惜しまれながら生産中止となり、今作は今までリリースした作品に比べると
She,in the hazeの中で変化などありましたか?
そしてこの作品はShe,in the hazeにとってどのような存在になるとお考えでしょうか?
今回の作品については、She,in the hazeというバンドはどういったものなのか、それが1枚で分かるような作品になっています。
環境の変化や年齢によって考え方や生き方はその都度変わる中で、現状のShe,in the hazeの色がこの一枚に集約されていますので、その部分を感じていただければと思っています。
メンバー自ら制作したリリックビデオもどこか心に引っかかるというか、そういう感触を与えてくれるものだと僕は思いましたが、
この1枚を通してMama saidはどういったコンセプトがありますか?
そしてどのようにしてこの作品は生み出されたのか?具体的な作曲プロセスなどあれば教えてください。
作曲のプロセスについてはどの楽曲も同じなのですが、まずは物語を作っていきます。
主人公をつくり、その主人公がどのような境遇で、どのような感情を抱いているのか。そして、そこにはどんなBGMが鳴っているのかを考えます。
そのBGMを楽曲にしていくので、頭の中で描いた映画に、音をつけるという作業ですね。サントラを作る事に近いと思います。
楽曲それぞれに異なった物語を置いている為、1枚を通したコンセプトというのは特にないですが、基本的に人間の汚さ、理不尽さ、純粋がゆえの弱さを表現しているところは共通しているような気はします。
エレクトロとバンドサウンドの融合は近年の日本ではそう目新しさは感じませんが、She,in the hazeは北欧ポップのメランコリックあの世界観とシューゲイザーやアンビエントの余韻の味付けすごい独特感があって、なかなか国内、国外でも貴重な音を鳴らす印象を受けました。
これらが語るような事実がルーツにはあったりしますか?
シューゲイザーやアンビエントの音楽をルーツにしていない為、そのような要素を狙っていたりとかはないです。
特にジャンルにはとらわれず、とにかく、この物語の情景や感情にはどんな音が鳴っているのかという部分を忠実に再現する事を意識しているので、結果独特なサウンドになっているのではと思います。
「映像のある音楽を、幻想的な世界観を」この文章はVo/Gtのyu-kiさんが書いてましたが
僕はMewを強くイメージしたりしました。She,in the hazeが目指す音を具体的に描写が可能ならば語ってもらえますか?
映像のない映画というのが一番近いかと思います。
音だけで、聴いた人がそれぞれに頭の中に映像が浮かべば、それがバンドの理想的な形かと。
She,in the hazeの、こういった音楽のクリエイティブな質は形態上というか形式的にバンドというよりはチーム、プロジェクト的なニュアンスで成り立つと場合が多いとも思いますが、、、自分たちではどういった形態形式に近いと思いますか?
どのような形式に近いかは分かりませんが、演者である僕らは、楽曲を引き立たせる為の裏方だと思っています。
主役である楽曲をいかに生かすか、その為に自分たちがすべき事をやっていくというスタンスです。
個人的には今後のShe,in the hazeのサウンドはエモーショナルさからはエクスペリメンタルロックの良さがつよくなっていくかもと、おもったりします。あとポストロックの構成力も付きそうとおもったり、これからどのような世界に持っていきたいとかはありますか?
表現したい物語によって音が変わっていくので、特に今後こうしていきたいというのは現状ないです。
ある意味、統一性や形容するジャンルがないのがShe,in the hazeらしさな気がします
自主レーベルならびに音源以外のカルチャーからの支持も絶大的なもので、ファッションショーや写真展などの音楽協力なども行っているようですが、1st mini album「Mama said」全国リリース後、今後の展開など教えてください。
She,in the hazeのCDを手にする環境が増える事もあり、少しでも沢山の地域に行き、生のサウンドや世界観を感じてほしいと思っています。
また、音楽だけにとらわれず共通した世界観を持つ作品など、多方面で関わっていければとも思っています。
このインタビューを読んでる皆さまにメッセージをお願いします。
少し変わった音楽になりますが、非日常を楽しんでいただける作品になっていると思います。
また、その非日常の中にも、日常の自分自身に精通する部分があるかもしれません。
そんな意外性も同時に楽しんでいただければとても嬉しく思います。