elephant

  

http://elephant-ymg.sakura.ne.jp

本州の西の果て山口にelephantがいる。
今までelephantが追求した、elephantに注ぎ込まれた数々の過去の名盤、純粋な衝動からの現代への統合、elephantの曲は今まで追求してきた音楽への回答のようだと思う。
1st Mini Album innocent innosenceは王道というよりは硬派な名盤だと言ったほうが僕は合ってると思う。


この作品の認知度は悲しいことにおそらく時代の流れには遠すぎたのかもしれない、もったいないなと寂しくなる、だけどリアル作りタイムにこの名盤を今鳴らしている。
elephantは新たな可能性を目指す”blood,,に続く現在進行形として”swimming,,は今までとこれからに感謝を込めた放ち方で期間限定フリーダウンロード、変化を望み進化し続けることを選んだelephant。器用に構築されたアンダーグラウンドに収まりきれない非凡さ。

日本のオルタナティヴ史があるのならelephantはきちんと評価される日も遠くないなと、僕は思う。そうであってほしいと僕は思う。

本州の西の果て山口に圧倒的な鬼才がいる、それはそれは、とんでもない底抜けのセンスの。


  

この度はインタビューを答えていただけて嬉しいです、なんで知らなかったんだろう…笑

先ずは山口のelephantインタビューを答えてくださるGt/Voの森さんの自己紹介から始めれたらと思います。




はじめまして。elephantでギターとボーカル、作詞と作曲を担当してます森岡です。

生まれも育ちも山口県、今年で31になります。

あと普段はサラリーマンしてます(笑)


elpephantは3Pバンドなんですね!メンバーの皆さんのことを紹介していただけるでしょうか??




Ba/choの大田宏和、知り合いがスタジオに放置して半分粗大ゴミと化していたグレコ製のリッケンバッカーを未だに使用してます。あとライブではJAZZって書いてあるTシャツをしょちゅう着てます。今年で36歳。

それからDr/choの伊藤研二、バンアパとファンクとラクリマとルナシーが好きなジャパメタ育ちの31歳です。地元のスタジオでドラム講師をやったりしてますね。

この二人に僕を合わせた3人でelephantやってます。


では、elephantの結成の経緯についてお聞きしたいのですが、そのまえに活動は何年目なんですか?




結成してからは10年ぐらいで現在の体制になってからは4年くらいですね。


Twitterで述べているように、US/UKカルチャーあたりのサウンドを軸にしていますね!

日本ならCars&Calories Recordsや、Friend Of Mine Records、StiffSlackや、Fleakあたりをチェックしている人ならElephantは気にいるんじゃないかな?って新曲swimmingを聴いたときに思いました。

Elephantの中でメンバーの皆さんが共通して好きな音楽はどのようなものですか?




ありがとうございます!そうですね!

つい最近もssで通販したばっかりです。笑

全員が共通してコレ!!っていうのはあんまり無いかもしれないです。
パッと出てくるのはバンアパとかですかね? ベースの大田さんは90年代のメロコアとかグランジとかあの辺りをバックボーンに色々手を出してるみたいですし、ドラムの伊藤さんは普段JAZZやFUNKを聞き漁ってる感じですかね。僕が今聞いてるのは正に上記の様な所なのでその時々でこのバンド良いね!っていうのはありますけど、全員が共通してフェイバリットにしてるバンドとかってなるとそういうのは無いですね。


メロウなギターから急にファジーに音の輪郭が変わるあたりカルタシス.哀愁すら感じる、Rest In Peace、landscapdあたりは個人的に好きです。グランジもあるしシュゲーズもあり…、オルタナティヴって難しいんですよね、エモとポストロック並みにその別れ目が分からない笑

最近Postrockの本買ってまた一層わならなくなりました笑
ものすごく難しいかもしれない質問ですが、あのアルバム、あのバンドが好きなら自分達の音楽も聴いてほしいと強く思う音楽があれば教えてください。


ポストロックの本てあれですか?最近発売されて話題になってたやつ。嫁に内緒で地元の本屋で僕も注文しました。笑 このインタビューがアップされる頃には手元に届く予定です。笑

ジャンルの線引きってホントに難しいすよね。

オルタナとかポストロックもそうですけどほとんど個人の感覚ですよね。まあ各々が自分なりの解釈を持ってればそれで良いと思いますよ。

あのアルバム、あのバンドが好きなら…って事なんですけど、うーむ、なかなか悩ましい質問ですね。。

何となくdizzy mizz lizzyとか好きな人はウチの事も好いてくれるんじゃないかと思います。アルバムは2枚出てますけど両方ともマジ名作です!

ざっとあげると

silverchair、cave in、feeder、inme、dinosaur jr、bodyjar、lagwagon、pele、braid、queen of the stone age、tangled hair、joshua、velvet teen、jawbox、the

appleseed

cast、susquatch、reach、buddhistson、LOSTAGE、…すいませんキリないです。笑


では森さんがelephantに活かすバックボーン的な音楽についてですが、(ギターESかっこいいっすね笑)

”swimming,,はマスの系譜からエモーショナルに自分たちなりに昇華して創り上げたと思います。

けれど絶対にバックボーンはエモ畑だけで育ってきたんじゃないとも思います。(…、正直なところ初めて聴いたとき、US/UKのまえにクオリティーからしてThe Band Apartを思い浮かべました笑)

森さんがerephantに活かすきっかけになった音楽やバンド、ライブなどあれば教えてください。


いや全くその通りでバンアパを思い浮かべて貰えるのは嬉しいですね。普通に好きですし。笑 

影響も受けてると思います。tokyoliteとかから影響受けてる部分もあると思います。今後ガッツリその辺を狙った曲も作ってみたいですね。
活かして来たバンドとか影響受けた音楽はもう果てしなくあります。(ESめっちゃじゃじゃ馬ですよ。笑)
バックボーンとしては僕はオルタナ育ちなんですよ、高校の頃はNIRVANA、スマパンに始まり、pixies、vaselines、eelsとかweezerにthe rentals、radioheadにbjork、あとbadreligion以降のメロコア、特にALL、bodyjar、descendents辺りにハマりました。

他にもmogwaiだとか勿論FUGAZIとかも聞いたりしてたんですけど(当時は全然分かんなかったです。笑)

そういう色々手伸ばしたなかの一つにエモがあったんですよね。

最初に聞いたのは多分GET UP KIDSとjimmy eat worldだったと思います。17、8歳くらいですかね?

そこから色々探していってアメフトとかは勿論なんですけどjoshuaとかcursive、elliot辺りを好きだった記憶があります。

只、地方特有だと思うんですけどタワレコもHMVも無い、まして周りにそういう音楽を共有出来る友達も居なかったので情報がホントになかったです。なので当時は「エモ」っていうシーンがある。というのも何となくでしか把握してなかったと思います。
敢えてあげるならsilverchairとTTNG、国内だとREACHとかですかね。やってるバンドがスリーピースなので同じ編成だとやっぱりかなり研究しますし、参考にもしてます。

あとは単純にスキル的な部分でバンドでやれる事が増えて来てるのでやりたかった事がようやく形になってきたっていうのはあります。

その点でいうと近年で一番影響を受けた、きっかけになったのはTTNGですかね。

三人であんな事やられたら後に引けないじゃないですか。笑 それで自分も腹括って改めてギターの練習を始めました。笑 まだまだ全然ですけどやって出来ない事は無いと信じてます。

TTNGは実際来日した際にライブも見に行ったんですけどやっぱ凄かったですね。あとその日対バンだったballoonsに衝撃を受けましたね。ライブで見るのは初めてで、改めて「こういう音出したい!」って強く思いました。

ギター二人いるのはやっぱ強いっす。笑  
だからこそギター1本でもあの感じを再現するために日々試行錯誤してます。



構成すごい練っていませんか?そして、どうやったらあんな変調浮かぶんですか?けどすごく硬派的なの感じるんですよね、elephantには。

曲自体はどうやって組み上げていくんですか?インストでもいけるくらいの曲になりそうだなとも思います。


曲の作り方は昔から変わってなくて、まず僕がリフをいくつかスタジオに持ち込みます。そこからセッションしてオケを組み上げて行きます。

曲が出来たら歌詞を作って、最後にメロディーを載せます。
曲を考える前にメンバーにどんな感じの曲をやりたいか聞いたりもしますね。「早いのがいい?それとも遅いの?」とか超ザックリした感じで。笑

最近はもっぱら「シンプルにしよう」が合言葉ですけど、そう思い通りには行かないですよね。笑


”swimming,,に関しては明確に設定してた事がいくつかあって、「インスト曲としても成り立つ物を作ろう!」っていうコンセプトはありました。あとは「アレンジで妥協しない。」「フックをきっちり入れて尚且つ3分以内で収まるように、ダラダラ長くはしない。」

「サビを作らない。」とかですね。


7曲入りの1st mini Album ”innocent innosence,,は何年前の作品ですか?




 2年前の2013年ですね。


これ、日本のオルタナティヴロック史に残る名盤、マジで僕はそう呼びます!


ポストロックのような構成に2000年あたりのEMOのエッセンス混ざり、パンアパのような心地よい聴きやすさ、そしてオルタナティヴロックしてアウトプットしてるというか、

古すぎず新しすぎず、けどこれがelephantだという個性がハッキリとした作品だと思います。


ありがとうございます!マジで恐縮です!笑
「elephantらしさ」、というのをあまり意識した事はないんですけど前回のミニアルバムを録り終えた時点でいざ楽曲がズラッと並んだのを聞いてみると何となくこれが自分達らしさなのかな?というのは確かに感じました。影響受けた音楽は計り知れないくらいありますけど、客観的に見るとelephantで形にするに当たっては見事に見解通りの手法でやってますね。なんかもうホントにその通りで嬉しいっす。笑  
只、構成とかアレンジの部分でいうと一番新しい「swimming」からは今までよりもう一個踏み込んで考えるようになりました。


具体的に、「曲が一度完成してからもう一度アレンジを考え直す」っていう作業をするようになりました。

何も考えずに曲を一週間くらいずっと聞いて、何となく気になった部分をアレンジし直していくようにしてます。

この「何となく」が結構重要だと思っていて、ずっと聞いてるとやっぱり無意識に気になる部分ていうのが少なからず出てくるんですね。

その部分を詰める事で曲がよりスマートになるというか、当たり前の様なんですけど意外と今まで出来てない部分だったりしたのでそこをちゃんと意識して詰める作業っていうのを増やしました。


森さんが振り返ってみて1st Mini Album”innocent innosence,,今どのように存在していますか?




バンドにとって良き教科書ですかね。

今のメンバーになって初めて録ったアルバムですし、基盤のような物が出来たと思ってるので色んな面であとはどれだけそれを活かせるかだと思います。

曲作りもライブもレコーディング、アートワークも全てのスタートになってると思います。

この度”swimming,,をフリーダウンロードで発表した森さんの想いはどのようなものですか??


一番は遠方から応援してくれてる方々に何かプレゼントをあげたいってのが強かったです。

どうしても仕事や家庭の都合で頻繁に遠方への遠征が出来ないし、普通のツアーバンドみたいにアルバム出して一ヶ月かけてツアー回る!みたいな事も絶対無理ですし、一ヶ月にせいぜい2~3本ライブするのが限度なんでライブ行けてない県なんかもめっちゃあるんですけど、それでも根強く僕等の事を気にかけてくれる方々がいらっしゃるのでそういう方に手軽に楽しんで頂ける方法を考えてこういう方法を取りました。

あとは単純に次のアルバムをフィジカルで出そうにも費用的な面でクリア出来るのがもうちょっと先になりそうなんで、だったらとりあえずフリーダウンロードにして今の自分達がどうなってるのかを知って貰おうと思った。ていうのがありますね。

とにかくやっぱ皆さんへの恩返しですかね、いつも応援してくれてありがとう!!って気持ちが強いすね!

うん、本当に感謝してます!


 ”innocent innosence,,から空いた時間と今作、期間限定フリーダウンロード企画で配信している”swimming,,、そして”Blood,,について、elephantの今後の展開をお聞きしたいです。


前作を作ってる最中からずっと今みたいなマスロックっぽい事をしたいな、という欲はあって、只そういうフレーズを弾きながら歌う。という事が当時は出来なかったので諦めていた部分が少なからずあったんですけど(ギターをもう一人増やそうにもやりたがる人が見つからないしどうしたもんかなと。笑)

そしたら前述のTTNGが3人になったにも関わらず涼しい顔してやってるのを見つけまして……

そこからとりあえず一年間はそっち方面の技術を習得しようと決めて練習し始めました。

その途中で出来たのが「blood」です。最初にリフをスタジオに持って行った時にドラムの伊藤さんがサンバのリズムで合わせてくれたので「そう来るかー!笑」って感じで一気に作りあげましたね。この曲も明確なサビは作らないって方針で、メロディー自体はキャッチーで耳に残るようにって言うのを大事にしました。ギターに関しては自分の中では結構攻めましたね。

初期のメロはまんまカーディガンズでした。笑


swimmingについてはbloodよりもっとマスっぽいアプローチで作りました。あと今までで一番難易度を高く設定しました。この山越えたらある程度色んなことが出来るようになるはず!って信じて、各パートかなり追い込んでると思います。(ドラムの伊藤さんだけは涼しい顔してやってますけど。笑)

というわけで現在も練習中ですね。汗


今後、、というか今作ってる曲はswimmingとかbloodに比べて大分歌に寄り沿った曲にしようと思って作ってます。

尚且つ前の2曲でやってきたアプローチも上手く取り入れられたらなと思っているのでその辺が上手くハマればまた面白い曲になると思います。

やりたい事とかアイデアはまだまだ尽きないのですし、メンバーもそれにしっかり応えてくれるので常に現状を更新する形でこれからも色々と挑戦して行きたいですね。

カーディガンズ…笑  アンニュイ…笑

確かにblood.とSwimmingは曲の尺短いですね!次のアルバムは個人的にはかなりElephantからのUS/UKあたりへのカウンター的な実験アルバムになるんじゃないかな?と思います。


おお!そこまで大それた事考えて無いっす!爆

でも前のアルバムを作った時よりもっと広い視野で作りたいとは思ってますね。実際もっと良い物作れる自信はありますし。笑

でもやっぱり前回のアルバムよりかは次はだいぶ変わるんじゃないかなと思います。

とにかく気合い入れて作るんで楽しみにしていて下さい。

拠点が山口ですが、elephantみたいなエモ系譜の感じるバンドたくさんいるんですか??




ほとんど居ないと思います。

今でも活動していて外の方にも知名度があるのはlittle phraseくらいですかね。
細かく見ていけば色々なバンドがいますけどマス、エモ系譜のバンドってなると皆無ですね。
記憶があやふやなんですが、多分山口ってハードコアシーンが強いって聞いたような…山口のシーンってどのような盛り上がりをしていますか?

森さんから見て山口の音楽シーンはどんな感じですか?(すごい難しい質問ですね笑)


凄く良い質問ですね。(とか何とか言っちゃったりして。笑)


山口は確かにハードコア強かったですね。basquiatっていうバンドが居て所謂「叙情系」と呼ばれるジャンルのハードコアをやってたんですけど、そのバンドを中心にシーンみたいな物がありました。

でも正直今はそこを受け継ぐ様なバンドは出て来てないと思います。

ハードコアもですけど山口はアングラが強い町なんですよ、サイケとかノイズとかフリージャズ、インプロとか。印度洋っていうハコがあるんですけどそこを中心にそういう文化が異常に発達してるイメージです。笑

でも最近は全体的に元気無いですね。
僕が知らないだけかもしれないですけど、シーンがどうとかっていうよりかは個々のバンドで独自に活動してるっていう印象すね。

elephantのホームのハコは??

県内だと、印度洋、岩国ロックカントリー、周南rise、ですかね。

県内でやる時は大体このどれかです。でもやっぱ一番お世話になったのは周南riseですかね。嫁さんともそこで会いましたし。爆

森さんと嫁さんはライブハウスで出会った(メモ)

山口あたりのバンドって活動の仕方西に行くんですね!福岡とか、広島は東隣ですが。




僕等に限った話をすれば最近は福岡、広島が多いですね。そういえばこないだ初めて大阪に行ったのでFLAKE RECORDSに遊びに行きました。というかそこしか行ってないです。笑

最高でしたね。

まあでも基本は呼んでいただければ何処でも行きますよ。


森さんの名盤、名曲を教えてください!



じゃあズラっとアルバム単位であげて行きます!

 

silverchair「Neonball room」

『インタビューの中でも名前を挙げましたけど特にこのアルバムはヤバイです。silverchairとしては3枚目のアルバムなんですけど当時フロントマンのダニエルは若干19歳。まごう事無き天才ですね。笑

彼はボーカリスト、ギタリスト、ソングライター、どの角度で見ても最高峰だと思います。ライブの動画とか見ると凄く感じるんですけど、ギターの音色がヤバイです。凄い綺麗な音なのにどこか泥臭いというか、人間臭い感じがします。
すんません只のファンです。爆
サウンド面でもこのアルバムからオーケストラのストリングスを大胆に導入したり曲自体もかなりメロディアスになったりと前作2作で散々NIRVANAのパクリだなんだ言われてたのを完全に払拭してます。(個人的には彼はNIRVANAよりHELMETとかMINOR THREATとかあの辺に影響受けてると思うんですけど。。)

とにかく是非一度聞いて欲しいアルバムですね。

ダニエルがポールマックと組んでやってる別プロジェクトのthe dissociativesもオススメですよ。』

TTNG「13.0.0.0.0.」

『これも名盤ですね。最近のエモリバイバルとかマスロックに明るい人にはもう定番と化してるかもしれないですけど(笑)、やっぱヤバイす。

割りとギターの超絶プレイとか変拍子に注目されがちですけど個人的にはヘンリーの歌とメロディーが凄いと思ってます。

あの複雑怪奇な構成の中にあってここまで耳に残るメロディーを違和感なく残せるっていうのはやっぱり凄いですね。

テクニックでゴリ押しするんじゃなくてちゃんとした楽曲としてそれぞれの曲が成り立ってるのは本当にセンスあるなぁと思います。しかも3人でそれをやってのけますし、そりゃ人気出るわ!笑』
*以下コメントは控えめで。(終わりが見えなくなって来ました。笑)

stateless「stateless」

『とにかくビートが面白いです。massive attackとかlittle dragonが好きな人は好きだと思います。』

American football

「American football」

『名盤といえばこれ!アメフト見に行けなかったので暫く干からびてました。笑』

joshua「a whole new theory」

『鳴ってるコードが未だに分かんないです。笑 不協和音ギリギリのコード進行なのにメロディーは凄く自然に且つ綺麗に乗ってる。素晴らしいすね。』

the smathing pumpkins「Judas O」

(*ベストアルバム2枚目のB面アウトテイク集」)

『一曲目、Lucky13のイントロのドラムを聞くだけでも価値があります。』

copeland「in motion」

『copelandで一番好きなアルバムです。特にchoose the one who loves you moreは秀逸。』

elliot「false cathedrals」

『これも名盤すね。calm americansはやっぱ名曲です。』

Hum「you’d prefer an astronaut」

『stars最高です。アートワークも秀逸。これぞ轟音!すね。」

gilvert O’sullivan「alone again」

「カラオケ行ったら必ず歌います。笑 10代の時、一瞬だけ東京に住んでた時の思い出が蘇ります。」

bjork「medulla」

『bjorkのアルバムはどれも名盤ですけど個人的にはこのアルバムが一番好きです。』

Helmet「aftertaste」

『個人的にはmeantimeよりこっちのが好きです。いやどっちも最高なんですけどなんとなく。笑』

now,now「Threads」

『女性ボーカルで良いバンドいない?って言われたら大体まずこのアルバムを勧めます。来日して欲しいですね。』

bellfea「depart(i never knew you)」

『アルバムじゃないんですけどtwitterで紹介してる方が居て、めっちゃヤバイと思いました。超クール。」

empire! empire!(i was a lonely estate)「Everything small is small is just a small version of something big」

『バンド名もタイトルもクソ長いのにシングル曲でしかも2分ちょっとしか無い短い曲です。笑 

それでもempire! empire!では一番好きかもしれ無いです。名曲。』
こんな感じです!

まだまだありますけどキリないんで続きは場末の居酒屋にでも言って話しましょう!笑

このインタビューを読んでいる皆様にメッセージを!
インタビュー読んでくれてありがとうございます!

恐らく初めて名前を聞いたという方がほとんどだと思いますけど、今回のインタビューで少しでも僕等の音楽に興味を持っていただけたら嬉しいです!

あと髭とアナログフィッシュの方がやってるelephantとは別のバンドなのでそれだけは頭に入れておいて下さい!笑

ありがとうございました!どこかのライブハウスでお会いしましょう!

kensuke Yamamoto

  

Kensuke Yamamoto Official HP
  
#1. Mouse Trap
#2. Midnight Wanders
#3.  Sleeping Nights
#4. Not Again
#5. Lost Apologies
Kensuke Yamamoto bandcamp

日記風に書いた曲は一種の物語として成立しているようだ、

アコギを抱えリズムに乗せて歌う、自伝的なEPや楽曲をソロ名義のプロジェクトとして活動している。
励ますでも突き放すでもなく、Spring Rainはシンプルに心地良い作品で、バス停のベンチに座って通り過ぎていく景色を眺めているような時間に聴くのが個人的には一番似合っていた。 

どんな人でも当たり前にそれぞれの時間の過ぎ方があるなと、若き日の栄光はトレンドになってしまい肉声の賛美は拡声器のように変わる、けれど、この人は生活の中で音楽を通して薄汚れなく自分を表現できる方なんだと、つくづく思わされた。

Ken Yamamotoが歌いだすと、感情だけに流される感じではなく、どうにもエモーショナルに感じでしまうのは僕だけだろうか?  

After Tonightを終え、Kensuke yamamotoソロ名義で世に配信をしながらリアルな自分のままを選んだKen君の今にインタビュー記事として公開させていただきました。

  




いつもKen君をチェックしてる仲間もいますが、はじめましての人もいるんで、自己紹介から始めますね!Kensuke yamamotoとしてソロ名義として活動をしているKen君の自己紹介お願い致します。

こんにちわ、アコースティックシンガーソングライター(?)のKensuke Yamamotoです。
音楽をメインに、ポッドキャストやビデオブログ等もやってます!

ken君の今までのルーツを教えてほしいです。Ken君はPOP PUNKシーンを背負い、駆け抜け、築き上げ、惜しまれながら解散してしまったAfter Tonightのボーカリストだったわけですが、Ken君が音楽という認識をした曲はなんですか?


一番最初に親父に買ってもらったアルバムがJackson 5のベスト版でした。
小3の頃だと思います。
The Love You Save と I Want You Backを聴いて「音楽は絶対できない」って思いましたね。

その後からパンクと出会ったんですけど、最初に「音楽」を感じたのはMichael Jacksonですね。


ex.After TonightのKen君には、今の日本のPOP PUNKシーンはどのように想えるものですか?見えますか?


今あるシーンはすべてファンのおかげだと思ってます。本当に。
ライブでも何回か言った事あるんですけど、「シーン」ってバンドがいくら増えてもできるものじゃないと思ってます。
それを支えるファンがいいてこそシーンは成り立つんです。

そういう面で自分たちの音楽を支えてくれたファンとその人たちが作ったシーンってスゴいと思うんですよね。
ATは全部英詩なんですけど、サビとかとフック部分だけじゃなくて曲全部覚えて歌ってくれるんです。
しかも、その表情が歌詞を感じてくれてるのが伝わるぐらいエモーショナル。
そういうファンが周りのバンドの歌詞を覚えてシンガロングをしているのを見ると、「このシーンって特別だな」って感じます。
そんな素敵なシーンに関わる事ができて嬉しい限りです。
母国語じゃない英語の歌詞を完璧に理解して歌ってくれる。
しかも、たった30分とかのセットでも遠いところから駆けつけてくれるファンがいる。
最高です。
現在、Kensuke Yamamotoというソロ名義で宅録をした楽曲、EPをBandcampにて音源を発表、配信、ポッドキャストなど、そしてライブ活動もゆるやかに行っていますが、ATのときのサウンドからとは違い、弾き語りスタイルを軸に置いてますが、それにはKenの意思はどのようなものですか?
ソロプロジェクトをしようと思ったキッカケはどのようなものでしたか?

ATをやっていた頃も、作曲はすべて親父からもらったアコースティックギターでやってました。
音楽も最近のアーティストだとBon Iver, Owen,

昔の人だとJim Croce, Bob Dylan, Tom Waits, Nick Drakeが好きだったので、いつかは絶対アコースティックやりたいって思ってました。
After Tonightで曲を書きながら横でアコースティックの曲は書いてました。
バンドサウンドには合わないな〜ってお蔵入りにしてましたね。
それをこういう形で発表できて嬉しいです。

どういった作品を手がけていきたいとお考えでしょうか?

ATを経てどういったコンセプトがkensuke yamamotoにはありますか?


それはATの時と変わらず、「正直」な作品を作り続けていきたいです。
ATは学生時代にやっていたバンドなので、今とは少し違う視点で歌詞を書いていました。
今の方が「言っちゃいけないこと」が多いと思うんですけど、そこに負けずに正直に書き続けます。
個人的な意見ですが曲には不思議な説得力があると思うんです。
他人に言われても伝わらない事でも、曲として聴くとすんなり入ってくるというか。
だけど自然に共感できるワンフレーズとかがふと流れると、一瞬で引き込まれます。
一人のプロジェクトなんでより会話みたいな音源にする事ができるので、聴いてくれてる人との距離を縮めていきたいですね。


バンドサウンドに焦がれたりしないですか?バンドしたいな、ってKen君なら思うんじゃないかな?と思います。


バンドは好きです。他のバンドを見てて「やりたいな!」って思う事は正直あります。
だけど、一人も好きなんです。笑
普段から一人の時間ってのが好きで、音楽も絶対一人じゃないと書けないんですよね。
レコーディングでバンドに手伝ってもらう事はあるかもしれないですけど、今のところは一人でやります。


Ken君は小・中・高アメリカンスクールに通いバイリンガル+バンドマン。

そしてビジネス翻訳・映像意訳をメインとした仕事を行っているようですが。バンドの歌詞翻訳・発音指導などの活動、リリックカウンセラーという日本では珍しい形のサポートも行ってますね、



歌詞翻訳に関してはバンドの色によって使う言葉を変えてますね。
メロディー自体はバンドさんがプリプロやスタジオ音源で録ったやつを送ってくれてから作業を始めるので色んなジャンルの歌詞を翻訳させてもらってるんで、Pop Punkの英語をHardcoreのバンドに合わせても違和感が出てきます。
プロセス的には、バンドマンがメロディー入りの音源と日本語歌詞を送ってくれます。
そこから自分が英詞を書いて、実際に自分が書いた歌詞で音源に合わせて歌います。

その音源を送ってアーティストさんにチェックしてもらいます。
後、スタジオで実際発音指導もしてます。

歌詞だけを送っただけじゃ語呂が合わない事が多いんですよね。
そこにバンドマンとバイリンガルの自分が歌詞翻訳をする意味があるのかなと思います。
アーティストの立場に立てるのは同じアーティストしかいないと思うんですよね。

これは僕の個人的な目線なんですが、Ken君は今どこのシーンにも属していなく、常にニュートラルな状態で、仲間にライブ誘われたらライブするくらいの…、

それは内側の気持ちは分かりませんが、僕はそう見えてます。

今Ken君がやりたいことはソロプロジェクト、そしてこうSNSをパイプにした『配信』を基盤にしたものですか?

ソロだとライブの合間が結構空くんですよね。
その間になにかやりたいなってのはずっとありました。
もちろん曲は毎日書いてるんですが、それとは別で「今のところ俺しかやらないだろう」って事がしたかったんです。
なので PodcastやVlog,Coverをやり始めました。

音楽を書く事がメインですがPodcast,VlogやCover等も配信します。
全てのコンテンツをひっくるめてKensuke Yamamotoというプロジェクトだと思ってます。

僕はソロプロジェクトというものは自分の音楽を表現で捉えたら最適である形態だと思ってます。今はシーンを見ていてもライブが出来なければ活動休止って流れがあったりします。

  
2015/07/02公開 ゲスト Say Hello To Sunshine

僕が個人的にpuFF。を通して出会った、ソロプロジェクト、色々なプロジェクトは形態を選ばず、自分と向き合い自分の中で楽曲を育てるというか、ライブハウスで育つんじゃなくて、ライブをメインに置いて盛り上がる曲じゃなくて、音源制作へ特化した活動をする方が多いです。

Ken君がソロプロジェクトとして制約も少なく自由に新たな音楽の在り方を提示してるのはシーンに広がりを与えれると思います。
この先のkensuke yamamotoの1人のアーティストとしてどのような未来を描こうとしているのですか?


この先どうなるかはわからないけど、今のところリアルな音楽を書き続けたいと思っています。

自分は音楽的知識だったりテクニカルなスキルが全くないんです。
コードも4つぐらいしかわからなくて、とにかく指をいろんな形にして弾いてみたり、チューニングを色々変えて曲を書いてます。
だから「この曲のコード進行は?」と言われても分からないんです。
その上、自分は昔から感情的なので、曲は感情に任せてます。
そういう感情の塊みたいのを曲にし続けていければ、デッカいステージでライブができなくても満足です。


Ken君の中の名盤、名曲を教えてください!


この質問は多分みんな答えるのに苦労しますね!
せっかくなんで、このシーンの人たちには知られてないかも?っていうやつも入れてみますね。
全部自分にとって大切な曲・アルバムです。

The Photo Album-Death Cab For Cutie

このアルバムは自分の中で重過ぎて一日に一回しか聴かないっていうルールを決めてます。
最初のSteadier Footingは自分でもカバーを上げています。メランコリックな歌って怒りだったり、極度の悲しみによってできる事が多いと思うんですが、そうするとトゲトゲした曲になりやすいと思うんです。

このアルバムは確かにエッジーな曲もあるんだけど、溶けかけのつららの丸まった先みたいな優しさがあるんです。

でも触ったら冷たっ!ってなるような。

決して勇気をもらえるという作品ではないけど、支えてもらっているアルバムです。すみません、表現が分かりづらくて。。!

The Early Years Vol.2- Tom Waits

このアルバムは自分が先ほど言ったリアルに一番近いアルバムかもしれないです。

これはTom Waitsのデモ集みたいなやつでVol.1とVol.2に分かれていて両方ともLPで持ってるんですけど、Vol.2にしました。

後ろのノイズの入ってる感じや、若干ミスってるところが「すぐそこにTom Waitsがいる!」って感じがするんですよね。

完成度の高いアルバムも良いですけど、これほど“生”なアルバムは初めてでした。

このEarly Yearsに収録されている曲はアルバムでちゃんとスタジオで録った曲が多いんですけど、こっちのデモっぽい方が曲の悲しみだったり感情が突き刺さります。一人でお酒飲むときは良くこのアルバムを聴きながら泣いてます。笑


このインタビューを読んでる皆様にメッセージをお願いします。




色々長くなりましたが、ここまで読んでくれてたらありがとうございます!
いっぱい語れて嬉しかったです。
puFF。さんのサイトにある他のアーティストさんたちのインタビューもチェックして下さいね!!

Kensuke Yamamoto interview (English)

  

    Kensuke Yamamoto Official HP 


    #1. Mouse Trap

    #2. Midnight Wanders

    #3. Sleeping Nights

    #4. Not Again

    #5. Lost Apologies

    Please introduce to yourself.

    Hello, my name is Kensuke Yamamoto and I write music and play acoustically in Tokyo, Japan!
    I also do a little video podcast, and help artists with their english lyrics.



    Please tell me about your roots. You were part of After Tonight, a band that helped spread pop punk in Japan. What was the first song or artist that made you love music?


    The first CD my dad bought for me when I was in elementary school was the Jackson 5 best hits CD. 

    I was blown away by how good the singer was, and my dad told me he was younger than I was. Since that I always was a big fan of Michael Jackson. I found punk a little after that but the first “music” I fell in love with and still love is MJ. 


    How do you see the Pop Punk scene right now?

    Well, I don’t know if I’m in any place to talk about it cause it’s not just me that made it. 

    I used to say this at our shows but we really owe everything to everyone that listened to us.

     I know that sounds cliche’ but even if there are 100 bands playing music,

     if no one is there to listen to you, I wouldn’t call that a scene. 

    So the fans really define if there is a scene… to me. 

    I was so surprised when I started seeing people singing along to our songs. That’s because most people that listen to us don’t speak English. 

    Yet they read my translations, contextualise it in their lives, and then learn the English words.

     I still can’t fathom how much dedication our fans had for our band and I’m we were something important to them. Speaking of our oversea fans, we’ve made great friends over the years through our music and it just sucks that we never had a chance to make it over there. We’re sorry, 

    but you guys are amazing. 

    You guys killed it.


    Recently…


    You used to play in a band and now you are a solo acoustic. Why did you decide to go this route?

     

    I always wanted to play acoustically. 

    I wrote all the After Tonight songs acoustic and I listened to a lot of acoustic artists over the years. The reason why I wanted to do this alone was simply liberation. 

    I had great members that I played in a band with but by playing alone I felt like I could fit music more naturally to my working life style.


    What is your concept or vision of the songs you will write?

    I have two EPs that I recorded, unmixed just from my desk and those songs are alot darker. It sounds real negative but I think it’s more honest. Having a full time job (9AM-6PM) makes me dream and fantasise about music a lot more on a day to day basis.

     I was never good at writing a love song so I guess my struggles are heavily based on communication with people or losing a sense of identity when you’re working in an office. 

    The concept has always been what was happening in my life, and I guess that’s just what I find myself writing about recently. 


    How is writing music alone different from writing with a group of people?

    Well, in AT(After Tonigh)t I wrote all the basic parts, melodies, and lyrics and from there, we made it into a song. Not having that team work part is really scary. 

    Especially because a lot of the recordings that I like are raw, one take ones.

     I want to keep that to a certain extent and not sound too “produced”. The problem with that is, with recent quality of songs and how great they are,

     I think it’s getting harder for people to listen to for a lack of better word “bad” recordings. 

    That’s why I take those raw covers on Youtube. I don’t want too much production to go into those.

     I loved watching old really raw sounding covers or songs on Youtube.


    Do you miss playing with other people?

    I do on some levels but in general I like to be alone. Even on tour, I used to take my alone time seriously because it required that I spend a good amount of time with other people. 

    That doesn’t mean I don’t like them but, personal space is important to me. Especially when I’m writing.


    You went to an International School from Elementary to Highschool. With your bilingual abilities, you have been writing English lyrics for Japanese bands. Please tell me about that.

    It was something that I thought I could help with. It started off just by helping friends out and other bands wanted me to try for them too.

     I have done different genres from pop punk to hardcore. I feel weird when I write down lyrics like “ I’ll pave your face to the fucking ground”. But that’s what the band wants and I have no opposition toward that. Maybe I just have a really dark evil side to me.


    This is a personal opinion but you seem “neutral”. You never were stuck in a certain scene and also you don’t seem put off about utilising Social Media like many people do. Can you tell me your opinions about that?


    I’m down to try new things. Leaving AT(After Tonight)  and playing solo really brought me back to the roots. 

    I play smaller shows on weeknights where I have to pay if I don’t sell enough tickets kinda thing. 

    I’m really enjoying this type of “Reality Check” kinda thing.

     I never thought I was a cocky person but subconsciously I thought it was normal to have a certain amount of people at our shows and so on. But now that that’s not the case,

     I feel like I can’t take things for granted even more than before. It’s also not a step down. It’s like those games that you beat and when you start from the beginning, 

    you have all the experience and items that you had when you beat it. I’m at the start again but I’m very different now regarding experience than when I first started at 18. It’s truly exciting and I let go of all the “That’s not cool so I’m not doing it” mentality. 

    You know, fuck it! Do everything you can to connect with people that enjoy listening to you.


    What are your favourite records?

    Here’s an impossible question! 

    But to me an important record is The Photo Album by Death Cab For Cutie and Early Years, vol. 2 by Tom Waits.

     I have a rule that I am only allowed to listen to the Photo Album once a day, because I won’t be able to work after that. 


    haha Tom Waits really showed me the light to “raw recordings” and I still listen to his earlier recordings on a day to day basis. 


    Final thoughts to people that read till the end?

    If you actually read this whole thing, thank you so much for reading this. Sorry it’s not an interview someone more important. I felt like I ranted on and on but those were all my honest thoughts.

     I hope to see all of you guys someday somewhere so I can tell you my thank you in person.